村上市 吉祥寺境内の六面石幢
鎌倉時代から室町時代後期の頃に作造されたと思われる単制の石幢。新潟県下には作例が少く、全国に残されている中でも貴重なものではないかと思われる。
小野田十九氏が書かれた「阿賀北の石造美術(1)」に詳しく紹介されているが寺には関係する資料がないとのこと。お寺は1609年の開基だそうですが、その当時にはすでに六面石幢があったそうです。(現住職の話)
お堂の上の方には正面から左に「地蔵菩薩」「虚空蔵菩薩」「弥勒菩薩」「普賢菩薩」「文殊菩薩」「観音菩薩」の木札がありますが、小野田さんの記事では石幢は儀軌による六面地蔵の形像となっていますので、六地蔵で間違いないのではないでしょうか。
(2012年9月)
|
 |